千日回峰行に比べれば、ダイエットなど容易いはず

もはや臨死体験に近い「比叡山廷暦寺の千日回峰行」



ダイエットは苦しいもの、食事を制限し、甘いものを制限し、、、運度も・・・
そんな吐息さえ瞬時に凍てつくほど、宗教界では「坊主・神父」さん達が日々「苦行」を行っています。

全世界の「行」の中で、最も過酷だと言われているのが、日本にあります。

比叡山廷暦寺の千日回峰行です。

「1000日」と言っても、連続して1000日間という意味ではありません。7年間かけ、延べ通算で1000日の間に「修行」を行うというものです。
その「行」の内容は以下に示すようなもの。

最初の3年間は、1年の内に100日間だけ「行」を行うことが許され、その内容は「1日30kmを歩き、255ヶ所の霊場を巡拝」するというものです。

続く2年間の修行は、1年に200日、同じ修行を行ない、この5年間で通算700日間修行が行われます。

さて、修行はさらにここから過酷さを増してゆきます。
「断食、断水、不眠、不臥」という9日間の荒行に入るのです。

ちなみに「不臥」とは、臥しない事=横にならないことを意味します。

人間が「水と食」を断った状態で生存できる限界(生理的に)は3日間と言われております、この修行では9日間もその行を行うわけです、もはや生理的にとか言っている状態ではなく、ほとんど臨死体験に近い状態。
現在は栄養状態も良く、いざとなれば救援も受けられるのですが、昔の人はどうやってこの荒行を克服したのか・・・。
この「行」の後、6年目は1年間に100日の行となり、1日に歩く距離は約60Kmと倍増、巡拝する場所も実に266ヶ所に増えます。

7年目はいよいよ修行の最終段階、前半の100日間が1日84Km、300ヶ所の巡拝となります。
人が1日にこれだけの距離を歩く場合、どう考えても時間的に不足します。
そのため修行者は睡眠時間を削りながら歩き続け、1日約2時間だけの睡眠で100日間を乗り越えるわけです。
修行者は「1日が始まる深夜12時に起き、暗闇の中を歩きはじめるわけです」。
これは「そうしないと間に合わないから」という理由と思われますが、睡眠時間を削り、食事もろくに摂らず84キロ歩く・・・平時の精神力では到底無理でしょう、強い信仰心がなせる業です。

そして最後の100日間は、当初の1日30Kmの行に戻ります。
これで合計1000日間の修行が完結しますが、歩く距離はなんと地球1周に匹敵する約4万Km。
世界一苦しい修行と言われる全容はいかがでしたでしょうか?。

一連の行の中で、9日間の「断食・断水」という超人的な苦行に入る直前に「蕎麦と野菜」が登場します。
厳しさの増す6年目からの行に備えるため「五穀断ち」と呼ばれる「前行」が100日間行なわれるわけです。

この間、修行者は「蕎麦」と「少量の野菜」以外は口にしてはならないとされています(または自らそうしているのかも)。
つまりこれは「歩き巡る」という身体的な修行よりも、空腹という精神的な苦痛の方が、負荷が大きく、それに耐えるための前行であり、空腹こそがいかに苦しいかという現れでもあります。
ですのでダイエットも、無理に食べるのを我慢するのはやめましょう・・・これほどの修行者でも蕎麦と野菜は許されたわけですから・・・

さて、簡単に概略を書きましたが、比叡山廷暦寺の千日回峰行、いかがでしたでしょうか?
これを読んだら、私って何故痩せないんだろう・・・などと言い訳は通用しません。
全てはあなたの怠慢で痩せないだけです!と、袈裟切りされて終了です。

でも時代は変わりました。
代謝UP、脂肪を燃焼しやすくするサプリも出ておりますし、栄養豊富でローカロリーな食事もたくさん増えています。
当時は「科学」というバックアップはありませんでしたが、今日ではあなたを応援するのは仲間の「掛け声」だけではなく、この「科学」が後ろについているのです、そう考えると、もはや足りないのは気持ちだけ。
めげそうになったらこのコラムを読み、昔の苦行者を想いましょう。